LIFE SHIFT ライフ・シフト ~読書Diary 3~

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御年100歳の方にお目にかかることも珍しくなくなりました

この長寿時代…100年ライフでなにが変わるか?どう生きるのか?

話題の『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』を読みました

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教育→仕事→引退という3ステージを生きた時代の終焉

2013年ビジネス書大賞を受賞した『WORK SHIFT(ワーク・シフト)』の続編ともいえる、この秋、発売された『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』。

副題は「100年時代の人生戦略」

著者のグラットンは、加速する「長寿化」により、これまでより長い時間を生きるためには、これまでの人生の3ステージの考え方が通用しなくなるといいいます。

3ステージの考え方とは、人生を「教育のステージ」「仕事のステージ」「引退のステージ」の3つにわける従来のパターンです。

この3ステージについては、常々、疑問に思ってきました。

20年以上も前に聞いたこの言葉 頭の片隅にいつもあります 何し過ぎる? 学生の頃、こんな言葉を耳にしました。 ...

新しいステージの登場

そこで著者が提案するのが「マルチステージ」の人生です。

長寿化時代を乗り切るマルチステージ型の働き方として提示されるモデルとして挙がっているのが、エクスプローラーインディペンデント・プロデューサーポートフォリオ・ワーカーという新しいステージ。

エクスプローラーとは、日本語でいうと「探検者」。

一か所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に動き続け、世界や自分自身について新しい発見を重ねます。

生涯を通じて探検と旅を続け、3ステージの人生から脱しようとする人は昔からいました。

しかし、長寿時代のエクスプローラーは、すこし違います。

長い人生では、選択肢を理解し、自分と相性のいいものを選ぶ資質がきわめて大切であり、正しい道を選び取るために時間を費やすことの重要性が高まっているのです。そのためのエクスプローラーの時代。ただし、「探検」には危険と失敗のリスクもあります。

インディペンデント・プロデューサーは、旧来の起業家と異なり、自分の職を生み出す人。

起業家とは異なり、成功することや事業を売却することを望まず、ビジネスの活動自体を目的とします。組織に雇われずに、独立した立場で生産的な活動に携わるためにまとまった時間を費やすことに大きな意味を見出し、生産活動を通じて学習することに重きが置かれます。

最後のポートフォリオ・ワーカーは、異なる種類の活動を同時並行で行います。

例えば、有給の仕事を週に何日か、1日は地域の活動に従事、1日は趣味、といった日々。

多様な活動に携われるポートフォリオ・ワーカーのステージは魅力的に見えます。

しかし、このステージへの移行に成功するには、早い段階で準備に取り掛かり、フルタイムの職に就いているうちに、小規模なプロジェクトを通じて実験を始める、社外の多様なネットワークをつくる、といった「変身資産」を育むことが必要です。

3ステージの人生では、移行はたった2回。教育→仕事、仕事→引退への移行だけでした。

しかし、マルチステージの人生では、その回数はもっと増え、エクスプローラーになるのも、インディペンデント・プロデューサーになるのも、ポートフォリオ・ワーカーになるのも、特定の年齢層に限定されません。

「長寿化」の現実と向き合うためには、これらをよく認識し、準備する必要があります。

見えない「資産」の価値とオープンな姿勢

寿命が延びれば、貯蓄(有形資産)の重要性も高まります。

しかし、長く生産的な人生を築くためには、有形の金銭的資産と同じくらい、無形の資産も重要です。

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見えない無形資産、として本書で挙げらているのは、

  • スキルや知識、仲間、評判といった「生産性資産」
  • 健康やバランスのとれた生活、友人関係といった「活力資産」
  • 自分についての知識、多様性に富んだネットワークなどの「変身資産」

このなかで、100年ライフを生きる私達に最も重要なな資産は「変身資産」でしょう。

大きな変化を経験し、多くの変身を遂げるには、自分についてよく知っていること多様性に富んだ人的ネットワークをもっていること、そして、新しい経験に対して開かれた姿勢をもっていることなどが大切と説く本書。

未来のことはわからないけれど、わからない未来を生き抜くための示唆に富んだ一冊です。