ポートフォリオ・ワーカーという働き方

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先日読んだ「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」

そのなかに登場する、ポートフォリオ・ワーカーという言葉

長寿化時代に大きく変わる人生のあり方のなかで、

出現した新しいステージの一つです

ポートフォリオとはなにか

ポートフォリオ(Portfolio)とは、英語で書類を運ぶ平らなケースを意味します。

書類ケースそのものをさす一方で、そこに集められた資料や情報そのものを意味することも。

デザイナーやクリエイターなどにとっては、自分をアピールする作品集の意味をなす言葉ですが、ここでいうポートフォリオは、すこし意味が違います。

Auricam / Pixabay

ここでのポートフォリオとは、資産運用などの金融用語として使われる意義に近いものです。一般的な投資家は、リスクを管理するために資産を複数の金融商品に分散させて投資、その金融資産の組み合わせをポートフォリオといいます。

この分散投資の考え方を「働き方」に当てはめて、登場したのが、ポートフォリオ・ワーカーです。

さまざまな種類の活動を同時におこなう

人生には、ひとつの種類の活動に専念する時期もあります。

フルタイムで働いたり、家事に専念したり、自分のビジネスを起ち上げたりなどの時期です。

しかし、リスクを分散するという考えを、働き方にも応用した、ポートフォリオ・ワーカーは、先行き不透明な現代をひとつの活動や会社に依存することなく、様々な活動を同時並行で取り組む新しい働き方を選択しはじめています。

確かに、労働力そのものも、スキルや時間という資産であると考えるのであれば、投資先が1つ(例えば1社)というのは高リスク。

変化に富んだ現代を生き抜くために、副業、ダブルキャリアという働き方の出現は必然です。

そして、所得の獲得を目的とする活動だけではなく、地域との関わりを目的とする活動、親戚の力になるための活動、趣味を極めるための活動など、さまざまな活動のバランスを主体的に取りながら生きるのも、ポートフォリオ・ワーカーならでは。

しかし、フルタイムで働いていた人がポートフォリオ・ワーカーに移行するには、頭の働かせ方と仕事の仕方を、状況ごとに柔軟に切り替える能力をもつ必要があり、誰もができる選択ではないかもしれません。

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非効率の緩和のために

ポートフォリオ・ワーカーの難点は、その非効率性から逃れられないこと。

聞こえはよいけれど、1日24時間しかない時間をどのように投資するかという視点で考えると、本業に専念したほうが効率的であるでしょう。

さまざまな活動に同時並行で携わると、刺激にあふれる一方で、代償として「規模の経済」の恩恵に浴せないのです。

もっと具体的にいうと、ある活動から別の活動に移るたびに大きな切り替えコストが発生します。その都度、思考様式と活動する場所をかえる必要があるからです。

しかし、この切り替えコストはやり方によっては減らすことができます。

たとえば、

  • さまざまな活動の間に相乗効果を生み出すよう、すべての活動に共通する能力や知識を持たせる
  • 時間を細切れにせず、大きくまとめ、ポートフォリオを構成する活動の間の調和をとる

ことで、非効率というデメリットを軽減できます。

「教育→仕事→引退」という3ステージが当たり前の時代は終わりました。

「日本人は3過ぎる」~〇〇しすぎる△△すぎる◇◇すぎる
20年以上も前に聞いたこの言葉 頭の片隅にいつもあります 何し過ぎる? 学生の頃、こんな言葉を耳にしました。 ...

新しいステージの出現で、自分らしい人生の道筋を描く人が増えますように。