「医療費のお知らせ」の送付終了と医療費控除

確定申告で医療費控除をうける場合に

「医療費控除の明細書」の記載を簡略化することができる

「医療費のお知らせ」や「医療費通知」ですが、

書面での発行を取りやめる健康保険が増えています

医療費控除をうけるために必要な書類

確定申告で医療費控除の適用をうける場合には

医療費の領収書から「医療費控除の明細書」を作成し

確定申告書に添付する必要があります

医療保険者から交付をうけた

「医療費通知」や「医療費のお知らせ」がある場合には、

その「医療費通知」や「医療費のお知らせ」を添付することによって

「医療費控除の明細書」の記載を簡略化することができます

名称が似ていて紛らわしいのですが、

• 「医療費控除の明細書」～医療費控除を行う際に記載し、税務署へ提出する書類
• 「医療費通知」「医療費のお知らせ」～保険者が保険診療について、医療機関等からの請求をもとに窓口で負担した金額を計算し、お知らせするもの

であり、区別する必要があります

「医療費のお知らせ」の送付終了

「医療費控除の明細書」の記載を簡略化することができる

「医療費のお知らせ」ですが、

書面（紙媒体）による自動送付を

順次取りやめる医療保険者（健康保険組合など）がふえています

国の医療DX推進方針やマイナ保険証導入に伴い、

マイナポータル等を用いた、WEB上での医療費情報の確認などへ移行しています

書面の「医療費のお知らせ」が発行されない場合、

確定申告で「医療費のお知らせ」を利用しようとするには

つぎのいずれかの方法をとることになります

• e-Tax を利用して確定申告する方法

WEBサイトから「医療費控除データ作成xml」をダウンロードし、e-Tax で確定申告

• 書面で確定申告する方法

書面での「医療費のお知らせ」の発行を医療保険者に依頼し、書面で確定申告

書面で確定申告する場合、「医療費のお知らせ」には

医療保険者が発行したものであるという証明が必要なため、

WEB画面で表示されるお知らせの印刷画面（PDF）等は

そのまま利用できない場合があります

WEB画面で表示されるお知らせの情報を利用する場合には

そちらをもとに、別途「医療費控除の明細書」を作成し、

医療費の領収書を5年間保存する必要があるので注意しましょう

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