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ネット通帳10年分閲覧のニュース

便利なインターネットバンキング

通帳不発行型として紙の通帳をなくして

WEB上で預金の入出金を確認するサービスが広がっています

取引履歴を確認できる期間が限定されているのがデメリットと思っていましたが

10年分閲覧できるネット通帳が登場するようです

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通帳レス・WEB通帳のメリット/デメリット

インターネットバンキングを扱う銀行では、通帳不発行型として、紙の通帳を廃止、Web上で預金の入出金を確認することができる「Web通帳」「Eco通帳」「インターネット通帳」といったサービスをすすめています。

インターネットバンキングを利用中の方なら、無料で申し込めて、手数料が優遇されるといった利点だけでなく、通帳紛失の恐れがないこと、店頭での通帳記帳や繰越しの手間がない点、スマートフォンからでも明細が確認できる点などがメリットとしてうたわれています。

 

良いところだらけにみえるネット通帳ですが、最大のデメリットは過去の明細が銀行ごとに決められた期間しかみられない点ではないでしょうか。

たとえば、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行の場合、入出金明細が確認できる期間は最長で25ヵ月間

ゆうちょ銀行の通帳無発行型総合口座「ゆうちょダイレクト+(プラス)」なら入出金明細の確認は最長15か月間です。

 

閲覧可能期間を過ぎると、WEB上でデータがみられなくなるため、データ保存プリントアウトを意識して行わないと、過去の取引履歴が手元に全く残らない可能性があります。

過去10年分の取引履歴であれば、銀行窓口で発行手続きの依頼をできますが、所定の手数料発行までに数日かかるのが通常です。

銀行によってはCSVのダウンロードに対応しているので、こうした機能を利用するなり、マネーツリーなど銀行口座を管理できる資産管理アプリに登録することなどで、過去の取引明細を閲覧できるような対策が各自で必要となります。

 

三菱東京UFJ銀行のネット通帳が刷新

定期的なデータ保存やプリントアウト、資産管理アプリを利用する自信がなくて、ネット通帳に切り替えるのをためらっていたのなら…朗報が。

三菱東京UFJ銀行は、2019年度にも、パソコンやスマホ上で取引履歴や残高を確認できるネット通帳を刷新、過去の取引を約10年分さかのぼってみられるようにするなど、ネット通帳の利便性を高める動きがあるとのこと(2017年9月5日日本経済新聞夕刊より)。

同行の口座約4000万のうち、現在、ネット通帳を利用している口座数は約150万口座。

ネット通帳の利用者を増やしていくための施策で、今後は、新規の口座開設時には原則ネット通帳が勧められるそうです。

 

ネット通帳10年分閲覧が実現したら

口座契約者が亡くなり、相続税の申告前に過去の銀行取引を参照する場合には、相続発生前10年分の取引履歴を確認しています。

古い通帳が残っていれば、それらをお預り。

通帳が残っていない場合は、銀行窓口で指定期間の入出金明細を発行してもらっていますが、発行には手数料も日数も必要です。

手数料の金額は、金融機関によって異なりますが、取引口座が複数ある場合に費用がかさむことも。

10年間の取引履歴を無料でネットで確認できるのなら、ネット通帳もいいですね。

CSVでダウンロードできれば、通帳分析もスピードアップです。

 

***編集後記***

センター試験の検定料を払いに所定の払込書を持って銀行窓口へ(コンビニ×、ATM×)。

顔見知りの行員の方で、ちょっと恥ずかしかったのですが、最後に「頑張ってください、とお伝えください」と笑顔でひとこと頂戴し、さすがの気遣いでした。


・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・

このブログを書いた税理士 小柳志保のプロフィール

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神奈川県鎌倉市で相続を得意とする女性税理士(横浜家庭裁判所 成年後見人等推薦者名簿登載者)が、お客様の負担をできるだけ軽減するため相続税の申告から相続にまつわる各種お手続きなどをサポートしております

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