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紙の通帳からデジタル通帳に切り替えるときに注意すること

三菱UFJ銀行が従来の紙の通帳を

スマホやネットでみる「Eco通帳」に切り替えると

1,000円をプレゼントするキャンペーンをはじめました

ネット通帳の利便性は向上していますが

切り替えはメリット/デメリットを理解して行いましょう

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キャンペーンの概要と背景

すこし前から報道されていましたが、三菱UFJ銀行で紙の通帳から「Eco通帳(インターネット通帳)」に切り替えると、1,000円がプレゼントされるキャンペーンがはじまりました(先着10万名様)

 

 

「Eco通帳」というのは、紙の通帳の代わりにスマートフォン又はパソコンで入出金明細が確認できるサービスです

キャンペーン期間は、2020年1月24日~2020年3月15日までで、対象者は以下のすべてを満たす方です

  • 2020年1月23日時点で三菱UFJ銀行の普通預金口座を開設済かつEco通帳は未契約であること
  • キャンペーン期間中に、Eco通帳に切替を完了すること
  • キャンペーン期間中に、キャンペーンサイトから参加登録を完了すること

三菱UFJ銀行がこうしたキャンペーンを行う背景には、紙の通帳には1口座につき200円の印紙税や印刷代といった費用を銀行側が負担しており、超低金利のもとで厳しい収益環境が続く中、デジタル化を進めてコストを軽減したいという狙いがあります

ネット通帳の利便性は向上しています

紙の通帳→インターネット通帳への流れは、コスト削減という銀行側の狙いもありますが、三菱UFJ銀行の場合、Eco通帳(インターネット通帳)の利便性を高める努力が見うけられます

たとえば、通帳が発行されず、ネットで入出金明細照会をする場合、過去の明細を確認できる期間は最大2~15か月分など制限がある銀行が大部分です

ところが、三菱UFJ銀行の場合、別途「お取引推移表」の申し込みが必要になるものの、最長10年分の入出金明細をパソコン又はスマートフォンから無料で確認できるようになっています

銀行などの金融機関は法律上、取引履歴を10年間保管しなければなりません

たとえば、通帳を紛失・処分した場合に、金融機関に申請すれば取引履歴を確認することができる期間も10年間ですから、紙の通帳がなくても、必要なときに10年分の入出金明細を確認できるというのは心強いことです

 

なんらかの理由により、通帳表紙のコピーが必要である場合には「通帳表紙イメージ印刷」などから通帳表紙のイメージを印刷できるようになっている銀行もあります

また、「通帳なし」の口座は、ATM利用手数料が無料になったり、ポイントが付いたりなど、紙の通帳がある口座に比べて優遇されるケースが多くなっている点も見逃せません

 

通帳が発行されないと困ることはないか

ただ、通帳が発行されないデメリットもあります

たとえば、メモ書き可能という紙の通帳ならではの利点は失われます

長年、紙の通帳を使っていると、それがなくなること自体に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう

さきに挙げたように、取引履歴が確認できる期間が限られているという点もですし、通帳そのものがないと口座自体の存在が感じられず、いざというときに家族に託せないのではないかという心配もあるでしょう

 

三菱UFJ銀行の場合、いったんEco通帳を申し込むと、紙の通帳は併用できませんから、お持ちの普通預金通帳をEco通帳に切り替えた場合、使用中の通帳は利用できなくなります

紙の通帳に戻したい‥といった場合、Eco通帳を解約すれば可能でしょうが、その際の条件は事前に調べておきましょう

たとえば、今回のキャンペーンに申し込んでEco通帳に切り替えた場合、1年間はEco通帳の解約受付はできないことになっています

 

***編集後記***

銀行が利用者に現金を還元するキャンペーンは珍しいと思います

ただ、Eco通帳に切り替えるだけではなく、キャンペーンへの参加登録も必要です


・・・このブログ記事の内容は、投稿時点での法律や状況に基づいて記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。・・・

このブログを書いた税理士 小柳志保のプロフィール

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神奈川県鎌倉市で相続を得意とする女性税理士(横浜家庭裁判所 成年後見人等推薦者名簿登載者)が、お客様の負担をできるだけ軽減するため相続税の申告から相続にまつわる各種お手続きなどをサポートしております

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